油圧プレスの型の種類
フレーム型プレス
高い精度を求められる場合に最適なのがストレートサイドフレーム型プレスで、深絞りが得意なのが特徴になっています。
必要に応じて精度を調整することもできますので、丁寧なマシーンとの評価をされやすい正確さが売りの優等生タイプです。
他のタイプが雑ということではなく、これが特殊なほどの精密さを備えているので要求する水準が並程度ならば違うタイプを選択肢に入れても問題はないでしょう。
それではだめだ、こいつの腕が必要なんだ、という場合においてはこのストレートサイドフレーム型プレスを優先させることになりますが、
そうでなければ他の型を一通り調べてから決めても遅くはありません。
閉塞間を感じさせない型ではCフレーム型プレスというのもあります。
こちらは空間が多く開けているので作業がしやすく、快適に作業をすることができるのがチャームポイントとなっています。
ですがストレートサイドフレーム型プレスほどの精度はありません。
横型プレス
輪軸プレスに多いのが横型プレスで、横とはつまり左右です。加工するものを上から入れるので作業員も仕事がしやすいタイプとなっています。 これが下から出し入れだったら不便そうな仕様ですが、どうしても下からがいいというケースも加工物によってはあるかもしれません。 その時は設計時にその旨メーカーに伝えて、珍しいタイプの下側から出し入れマシーンを組み立ててもらえばオッケーです。 矯正プレスや冷間押出しプレスなどにも採用されている割合が高いので多方面で活躍しているようですね、横型プレスは。 似た感じには門型プレスがあり、門のようになっているので空間が多く作業のしやすさにも定評があります。 製缶板金プレスでの活躍が多いのですが精度はいまいちで、それを踏まえてこれを採用するかどうか決定しましょう。 精密さを要する加工には不向きということです。
柱式プレス
他にも柱式プレスが人気の型で、柱は1本ではなく2柱式や8柱式のように複数のタイプが主流となっています。 たいした理由はありませんがなんとなく多いほうが強そうですので、もし自分が選んでいいのなら8柱式にしようかな、と考えていますが、その機会はしばらく やってきそうもないので夢で終わってしまうかもしれません。 強そうなだけでなく末広がりの八ということも8柱式が気になる理由なのですが、滅多に縁起を担がない人や迷信深くない人にとっては柱が何本かは気にもならなそうですし、 そんな人は性能重視で決めても構わないでしょう。 精度の調節はできませんが板金プレスに多いタイプで、金属板を扱う工場の多くでこの型の油圧プレスが動いているようです。 組み立てと設置も簡単なほうですので、急ぎでプレス機が欲しいとお困りの方は柱式プレスを第一候補にして製造メーカーと話をするといいでしょう。